ドローンに興味はあるけれど、「操作が難しいのでは?」と感じている人は多いと思います。自分で操縦し、空からの映像を撮るという行為は、一見すると専門的な技術が必要に思えます。
実際、自分ではじめてドローンを手にしたときも、「本当に飛ばせるのか」「何かあったらどうしよう」という不安が頭をよぎりました。
「飛ばすこと」よりも「目線が変わること」のほうが印象に残る
初めてスティックに触れた瞬間は、思った以上に静かでした。
機体がふわりと浮き上がる感覚は、難しい操作の達成感というより、視点が少し離れていく感覚のほうが強く残ります。
地面から数メートル離れた瞬間、「自分が立っていた場所を見る」という不思議な体験が始まります。操縦しているのに、自分自身が少し上の位置に移動したような感覚。これは地上写真では味わえない感覚でした。
カメラが回り始めた瞬間、意識は「操縦」から「構図」へ切り替わる
最初のうちは機体の向きや高さに意識が向いていましたが、録画やシャッターを押した瞬間、「今、何を切り取るのか」という視点に意識が移ります。
ドローン撮影の面白さは、操縦よりも“どの目線で風景を見るか”を選ぶ行為にあります。高度を少し変えるだけで、同じ場所なのにまったく違う風景に見える。その変化が直感的で、撮るたびに発見があります。
「難しさ」よりも「高さの感覚」が記憶に残る
体験を終えてみると、事前に感じていた「難しいのでは」という不安より、「高さによって風景の意味が変わる」という感覚のほうが鮮明に残りました。
遠くの海や屋根の連なり、田んぼの区画、道路の走り方──どれもが地上とは別のまとまり方をしている。
そのまとまりを“見てしまった”瞬間に、もう一度飛ばしてみたくなる。それが、はじめてのドローン撮影体験の余韻でした。
「難しいかどうか」よりも、「見える世界が変わるかどうか」。
ドローン体験の価値は、その一点にあるのかもしれません。